いいところしか見えないもの [家族、親族]
出世街道は、明るく見えていたのだろうな…
ナイトマネージャーまでいった
父に、突然の挫折。
よその部署の自分より経験が浅い人が、
先に昇進したせいで、
結果的にヘソを曲げ退職したらしい。
同時期に、実家の母親から、
店を頼む的な相談を受けていたことも
理由の一つらしいが、
母から初めて聞いた話しだった。
きっと、会社を辞めて、
実家の商店を、必死に頑張ったんだと思う。
私は中学生、弟は、まだ小学生の時だ。
しばらくして、父の両親が、
相次いで亡くなり、
お店は父の兄と、その嫁、
そして父の3人で続けることになった。
元々年中無休のお店だったけど、
子供ながらに、休みもなく働いて、
大変だなぁといつも思ってた記憶がある。
案の定、55歳の時に父は大動脈解離で倒れ、
それからは、心筋梗塞やら癌やら、
頻繁に病院の世話になることになったんだけど、
母から初めて聞かされた話しを考えた時に、
今までいいところや、
明るい性格の父、
しか見えなかったけど、
たくさん苦労をして必死に、
家族の為に働いてたんだな…
って思うと、本当に感謝しかない。
病気はちょいちょいしながらも、
お店を引退して、
児童館の館長や、保育園の園長、
町内の老人クラブの会長なんかを、
頼まれてやってた70歳前後の数年間が、
おそらく一番楽しくて充実して、
穏やかに過ごしていたのかもしれない。
