3月17 日 長い一日 [家族、親族]
3月17日、明け方4:30頃病院から連絡があり、
ICUにいる従弟の亜聖が、またまた急変。
実は、この3日前にも同じような事があり、
まぁ、2月以降、何度かずっとこの調子で、
危ない状況を持ちなおしてきたのだけれど、
この日は、「あと1時間もつかどうか・・・」と言われたらしく、
caverunaも、病院へ急ぎました。
8:30頃に到着した時には、またもや持ちなおしていて、
苦しそうでしたが、意識はあるもよう。
亜聖の弟の北斗は、向かっている最中。
すでに隣のベットとは、パーテーションで仕切られ、
カーテンに「面会中」の表示。
透析は体に負担をかけないように、24時間のものに。
腕からのシャントも壊れたようで、首元からの挿入。
2月3日に切断した右腕の傷が治らず、敗血症にもなっている為、
出血が止まらないのか、傷口に管をつけていました。
数日前までは、しゃべれないにしても、
あいうえお表を残った左手で指さして会話ができていたんだけど、
この時は、目では追っているようだけど、
指を指すことも出来ず、もはや何を言わんとしているか、
まったく理解できず・・・悔しくてたまらない。
残った左手と言っても、もう壊死が進んで真っ黒だった。
叔父から、数日前までは、
あいうえお表で「おうち帰りたい」とか「暑い」とか
言ってたと聞き、せつない・・・。
そうか、家に帰りたいよな・・・。
目を見開き、瞬きもせず、口を大きく開け、
それはもう、こっちがたじろぐほどの壮絶な形相だったんだけど、
それでも、caverunaや叔父の姿は目で追っているのか、
顔を右へ、左へと動かしていました。
口をずっと動かし、声にならない言葉?を、
ずっと発しているけど・・・ごめんよ、まったくわからない・・・悔しい。
体の向きを変えたいのかな?と思い、ずらしてあげると、
違うと首を横に振ったり、OKだと首を縦に振ったり。
暑いのか、パジャマのボタンをはずそうとしたり、はだけたりする。
両脚はないのだかれど、時折動かしている。
あいうえお表をうちわがわりに、叔父と交代で少しあおいであげると、
ウンウンとうなずいたり・・・。
ベットを起こしてほしいのか、手をぐるぐる回したり・・・。
それがお昼頃まで続いたかな。
モニターの数値は特に変わることなく、血圧もかなり低いけど、
まず一定していたので、
これは、長くなるか、もしかしたら、また持ちなおすパターンかな?
なんて思ってた。
11:30頃、弟の北斗が到着。
かろうじて手を握り、意識はギリギリあったかな?という感じ。
「俺の事わかったな?」と北斗。
きっとわかってるよ、大丈夫。
たぶん待ってたと思うよ・・・。
必死に、一秒一秒を生きている壮絶な姿には、
執念も感じたし、マジすげー!って思った。
同じく11:30頃、担当の看護師さんが挨拶にやってきた。
「〇〇さん、長い間、がんばったね・・・」
「ありがとうございます・・・」
何度も何度も言う彼女。
って、え?お別れの挨拶かよ?!とちょっとちょっと!って思ったけど、
その後も、
「私・・・明日休みなんですよねえ・・・」
「・・・あさってまた会いましょうね・・・」
と、何度も何度も手を握り、亜聖に話しかける彼女。
その後、ウエットシートで、
血だらけの歯、唇、顔、、体を丁寧に拭いてきれいにして、
病室から去っていきました。
その後も、交代の看護師さんが様子を見に来たりして、
「使わない器具を片付けちゃいますね」
なんて、え!?片付けちゃうの?ほんとにこれで終わりかよ?!
と、この時点でまだ復活するものと思っていたcaveruna。
叔父、北斗と、交代でお昼を食べに行ったりして、
14時頃は、さすがに眠くなり、皆うとうと。
昼過ぎから、亜聖もあまり動きが無くなり、
意識ももう無い感じ。
「動かなくなったよね~」なんて言いながら、見守る。
でも、相変わらず瞬きもせず目を見開き、口も大きく開けたまま。
時折、天井に向かって残った左手を上げるしぐさ・・・。
何か言いたいのか?・・・。
大丈夫なのでは?という気持ちと、
亡くなる前って、手を上げるようになるよなぁ~
と、心の中で思うcaveruna。
親戚のおじさんも、祖母も、そうだったから・・・。
何かが見えているの?、誰かが迎えに来ているの?
そんな様子を見ながら、無言の時間が過ぎていきました。
「おい北斗、お前葬儀屋へ行って、今こんな状態だから、
もしかしたら・・・って話してきてくれよ」と、叔父。
え?これからわざわざ船堀に行くの?
「電話でよくね?」と、caverunaは、北斗が行くのをやめさせた。
叔母さん(北斗の母」が亡くなった時、
叔父と二人、交代で、最後の2~3日病室にはりついていたんだけど、
田舎から私の母が上京し、夕方母とバトンタッチして、
一旦家に帰ったcaverunaは、死に目に会えなかった。
確か亜聖と北斗も、家で待機するように叔父に言われて、
家にいたような記憶だ。
だから、今は・・・誰も離れちゃいけないって思ってた。
この後、叔父が電話で済ませたようだ。
14:30頃、喉がかわいたな・・・
北斗も何も飲んでいないし・・・
「何か飲み物買ってこようか?」と話していたら、
叔父が、「二人で下のコンビ行って来れば?」
と言うので、二人でコンビニ行って、しばし休憩。
北斗、食欲がないのか、カロリーメートと飲み物を買ったのみ。
田舎の母から着信が入っていたので、電話で様子を伝え、
明日の飛行機でこっちに向かうとの事。
大阪に単身赴任中のcaveruna弟にも連絡。
広島に出張中していて、大阪に戻ってきたばかりとのこと。
ひととおり連絡を済ませ、
「そろそろ戻ろうか?」と北斗に言うと、
じゃ、トイレ寄って来るから待っててと。
トイレから出てきた北斗、「親父から着信入ってる!」
あれ?私もだ!
と急いでICUに戻る。
後で聞いた話によると、
私達がいない時にも、看護師さんと談笑していた叔父。
看護師さんが、「今日の夜はどうしますぅ~?」なんて言ってきたから、
「どうしようかなぁ~。人が亡くなるのってさ、夕方とか夜中とか明け方とかが多いじゃん。
真昼間ってあんまり聞かないから・・・だからたぶんまだだよ」
「え~そうなんですかぁ?」なんて話を二人でしていたみたい。
そしたら、突然、「あれ?呼吸止まってる!」となり、
モニターの数値も、測れないのか安定しない。0になったり・・・。
そんな時、caveruna達も戻り、
三人で、さすったり、呼びかけたりが始まった。
それが、14:50頃だったかな。
それからの約20分間は、あっという間だった。
叔父がこらえきれず、度々ベットを離れ涙をぬぐう。
体をさすると、モニターの数値がまた復活。
名前を呼び、さすり、の繰り返し。
時々、看護師さんが「外にずっといますので」と。
最後の20分間、三人だけにしてくれたんだよね。
もう反応が・・・ない?・・・というところで、先生登場。
15:08、死亡確認でした。
「とうとうこの日が来てしまったか・・・」と叔父が泣いている。
ずいぶん前から、皆、覚悟はしてきたけど、
う~ん、すぐに理解できない感じ。
涙は、勝手に流れ出る・・・。
機械や管を外さなきゃいけないので、
待合室で待つように言われ、
ICU外の待合室へ移動。
それから2時間、ひたすら待つ。
叔父は、何人かに電話したり・・・。
寝台車が、16:45に来る予定で段取り。
それにしても長い・・・長すぎる・・・。
もしかして生き返ってるんじゃね?
とか思いながらも、待つのみ・・・。
やっと呼ばれてICUに戻る。
搬送用のベットに移され、霊安室に移動。
叔父が、「これもらっていい?」と看護師さんに聞いて、
もらってきた名前のプレート。↓
霊安室で焼香。
医師と、看護師さん達も焼香。
この後、死亡診断書を取に来て下さいと言われ、
叔父がまた病棟にに戻った。
しかし寒い。
叔父がやっと戻ってきて、
寝台車に3人乗れると言われ、出発したのが18時近かった。
caverunaは、ドライバーさんの隣に。そして北斗。
後ろの席に叔父。みんなで一緒に帰るよ~
根津神社の白い木蓮。
亜聖も私達も、長らく通った病院。
これが最後か。
なんだかんだと家の近所の葬儀屋に着いたのが、19時前。
火葬だけをやるだけにするという。
いわゆる家族葬だね。
叔母の葬式もここでやったので、何かと融通がきく。
火葬は月曜日。瑞江の火葬場が混んでいて、浦安市の斎場に申し込んだとの事。
浦安と言っても舞浜だ。ちょっと遠いけど。
瑞江の火葬を待って、ドライアイス代かかるより、
浦安に行った方が何かといいのでは?ということになり決定。というかおまかせ。
お寺は、叔母も合同墓なので、ゆくゆくは同じところに入れるつもりらしい。
檀家とか宗派とか自由なところ。
ただ和尚さんとか来なくても、戒名だけつけてくれるの?っていう話になり、
それはちゃんと聞いた方がいいよ、という事になり、
翌日叔父が問合せすることに。
葬儀屋と、火葬場に行く人数、行き方を話し合った。
マイクロバスだと3万くらいかかるから、
どうするレンタカー借りる?タクシー呼ぶ?
そもそも、寝台車使う?
葬儀屋さんが、「うちのハイエースでもいいんだったら、
仏さんと何人か乗せられるよ!」と言うので、
亜聖を載せたハイエースに4人、その他はタクシー1台呼ぶことにした。
遺影は?
「写真屋に依頼すると高いよ」ってことで、
caverunaが、なんとか作ってんみる!!!ということに。
叔父から紙焼きの写真と、データカードを受け取る。
caverunaの旦那殿も駆けつけてくれて、4人で食事に行った。
化粧も落ち、泣き腫らした目も、もうどうでもよかった。
北斗、よっぽどお腹が空いてたらしく、
おにぎりをものすごい速さで平らげる(笑)
いつも思うけど、こんなときでも飯は食えるんだよな・・・
caverunaは、叔父から受け取った写真をスマホで写メし、
とりあえずの加工をやってみる。
どうにかいけそうだったので安心。
駅前で解散し、それぞれ家へと帰った。
caverunaは、家に帰ってから写真の作成。
と思ったら、叔父のカメラのカードがパソコンに入らない!(汗)
仕方なく、明日だけは、スマホで作った写真を使うことにして、
キタムラにネットプリントを送信してこの日は就寝。
長かった、一日。